ビューティシルク シルク美容室 | 日記 | 我が家のドイツ製陶磁器コレクションと其の歴史

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ビューティシルク シルク美容室 の日記

我が家のドイツ製陶磁器コレクションと其の歴史

2020.02.12

余はドイツに1989年に初めてSchwäbisch-Hall及びBremenに留学して以来"Deutsche Porzellansammlung"(ドイツ製陶磁器のコレクション)を始めており、1991年~95年までKunstakademie Dresdenで学び卒業し、1994年以来、我が地元となる首都Berlin、及びBrandenburg州で公認の芸術家として2003年まで活動し、此の時代も引き続き陶磁器を収集し、日本へ帰国しても尚此のコレクションを続けている。
今まで集めて来た作品を制作したPorzellanmanifaktur(陶磁器工房)の地名は以下の通りである。

 Arzberg(1881), Berlin KPM(1763), Bremen(1883), Dresden(1866), Fürstenberg(1747), Gräfenthal(1861), Höchst(1756), Kübs(1890), Ludwigsburg (1758), Meißen(1711), Neuses(1958), Nymphenburg(1761), Plaue(1817), Rödental(1871),Scheibe-Alsbach(1838), Selb・Hutschenreuther(1814), Selb・Rosenthal(1879), Sitzendorf(1850), Staffelstein(1872), Tettau(1794), Unterweißbach(1880), Varel(1953), Volkstedt(1767), Waechtersbach(1832), Waldsassen(1866), Wallendorf(1764)
※( )は各工房の創設年を示す。
 
今年の5月16日及び18日、更にGräfenthalのFitis(鳥の名)のフィギュリン及びUnterweißbachの"Dame mit Bouquet"(花束を持った貴婦人)のフィギュリンを入手した。
更に23日にはGoebelのHummel-figurの"Abendlied"(夕べの歌)、25日にはHutschebreutherの"Karussel Spieldose"(メリーゴーランド・オルゴール)を入手した。
そして終に我が誕生日9月5日には、1991年以来探し続けて、半ば諦めていたHöchstのフィギュリン”Magd im Wind”(風の中の少女)と“Teegenießerin”(お茶を嗜む女性)を入手した。
此れはあたかも幸運の女神が我が誕生日の祝福に授けてくれた様な思いである!

年が変わって2020年2月には所謂"Die acht älteste deutsche Porzellanmanifaktur"(ドイツ8大古窯)の中で、余が唯一未だに所蔵出来ていないLudwigsburgの花瓶を手に入れた。
更に9月15日にはGoebel Hummel-figurの1種である"Kunstmaler"を手に入れた。     
此のフィギュリンは1992年に制作されて、即ち余がKunstakademie Dresdenの絵画・グラフィック科にて学んでいた2年目である。
当時、余は同市内の陶磁器店にて品物購入の際、Goebel Hummel-figurの小カタログを貰っており、其の中に此のフィギュリンが掲載されていた。
余自らが画家であるが故、此の愛嬌のある男の子の画家を模ったフィギュリンには愛着を感じていた。
余は学生時代(1991~95年)には我が母校や学生寮の近くにある市の中心部の2軒の陶磁器店で様々なドイツ製陶磁器を購入していたが、以外にもこれ等の店には普段Hummel-figurを取り扱っていなかったので、此の"Kunstmaler"を入手するには至らなかった。
其れだけに28年前から思いを寄せていたフィギュリンが手に入った事は大変喜んでいる。

9月25日にはHutschenreutherのErdbeere(苺)を描かれている絵皿を入手した。
此の絵皿は裏側のMarke(マーク)を専門書で照合した処、1939~45年即ちNazis政権下の第2次世界大戦の真っ只中に制作されている事が判明した。
此の可憐で美しいErdbeere(苺)の絵は、とても殺伐とした戦争中に描かれたとは思えないである。
因みに余は先の第1次世界大戦(1914~18年)中に制作されている我が地元Berlin K.P.Mの絵皿も所有しているのだが、此の絵皿は我が最愛の18世紀のRococo様式を見事に引き継いだ美しいデザインで、花の絵も色彩豊かで細密に描かれている。
此の絵皿の裏側には当戦時中に制作された事を証明するドイツ帝国の国家勲章や国籍マークとして有名なEisernekreuz(鉄十字)が描かれており、此れを“Kriegmarke”(戦争印)と名付けている。
此れにて我がドイツ製陶磁器のコレクションは合計90個となり、此れにて当コレクシンを一通り完成させたのである!
集め始めた頃には精々30個集めれば上等と思っていたが、まさか此れ程の数にまで達するとは思わなかった。
誠に諺の「継続は力也。」又はラテン語の諺"IN PERSEVERANTIA VERITAS"(執着こそ真実也)とは良く言った物である。

余は既に少年時代より18世紀ヨーロッパの貴族文化であるRococo様式に多大なる憧れと関心と関心があった。
故に其の時代の美術部門の代表格であるPorzellan(陶磁器)を、いつの日か収集して行きたいと言う願望を抱いていた。
そして念願かなってドイツの名門芸大の一つであるKunstakademie Dresdenにて1991年以来学業を始めると同時に、本格的にPorzellan(陶磁器)の収集を始めたのであった。
コレクションのいずれの分野でも共通して言える事だが、良き品物を収集する為には、ただ単に費用を懸けるだけではなく、何よりも先ず其の分野についての学術的資料と研究と知識が必要とされるのである。
そこで余も学業と制作以外に暇を見つけては、数多くの美術館、博物館、宮殿、城、等を訪ねて、館内の所蔵品、調度品を撮影したり、書店にて大量の美術品に関する図書を買いあさっていた。

明くる年には"Deutsche Porzellanmarken von 1708 bis heute"(Battenberg Verlag) と言う歴代のドイツ陶磁器のマークを完全収録した図書を入手して、ドイツ国内のPorzellanmanifaktur(陶磁器工房)及び陶磁器のマークを正確に確認、鑑定出来る様になった。
上記の通りドイツの代表的な工房の作品は、我が地元BerlinのK,P,M(Königliche Porzellan Manifaktur=王立陶磁器工房)、Niedersachsen州にある旧Braunschweig侯爵家御用達のFürstenberg、Bayern州の一大陶磁器の産地Selp市にあるスウェーデン王室御用達のHutschenreuther、陶磁器業界最大の企業Rosenthal、同州Rödental町のGoebel等を中心に殆ど同国内で入手して来た。  
其れでもHöchst、Ludwigsburg、SitzendorfそしてUnterweißbachの作品は我が13年間にも及ぶドイツ滞在時代の中でも遂に見つける事さえ出来なかった。
即ち30年近くの歳月を経て、此度これ等の作品を立て続けに全て入手出来た事には感無量の喜びを感じている。

 尚、余が個人的に収集したドイツ、フランス、イギリス、イタリア、ハンガリー、デンマーク、日本、中国、等の代表的な陶磁器のコレクション”Porzellansammlung”(54点収録。解説:ドイツ語/日本語)は我がヤフーボックスの次のアドレスにて閲覧出来る。
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-qlpzqscyxup5xp5cnxltptm5zm-1001&uniqid=61722d12-6186-466c-b909-5066d636c848

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